米株反発に連れ高となり日経平均も続伸

2021年4月2日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より465円13銭高の29,854円00銭と、30,000円に迫りました。

1日に米長期金利が低下したことから、米株式市場ではPER(株価収益率)の高いハイテク株が買われ、ダウ工業株30種平均、S&P500種株価指数、ナスダック総合株価指数の主要3指数がすべて上昇。これを受けて日経平均も半導体関連や電子部品などの銘柄が買われました。

今週の動きはどうなるでしょうか。2日は聖金曜日(グッドフライデー)の祝日のため、欧米では株式市場は休場でした。1日は米3指数ともに上昇していることから、日本株も引き続き買われる動きになることが期待されます。

2日に発表された3月の米雇用統計で、非農業部門雇用者数は前月に比べ91万6,000人増加し、市場予想(64万7,000人増)を大きく上回りました。観光、飲食などの産業で雇用者数が大きく伸びているようで、市場では経済活動が回復していると受け止めらました。

また、バイデン米大統領がインフラ投資計画で半導体生産を支援する補助金を盛り込むと発表したことから、半導体関連株などハイテク株が買われる流れになっています。国内でも同様の動きになりそうです。

ただ、国内では新型コロナウイルスの新規感染者数が再び増加傾向になっています。政府は1日、大阪府、兵庫県、宮城県における6市を対象に、緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」を適用すると決定しました。経済活動の回復は、やや足踏みといったところです。

一方で、国内では今週からファーストリテイリングなど主要な小売業の決算が相次いで発表されます。他の業種ではコロナ禍にもかかわらず、見通しを上方修正する企業も出ています。業績好調な銘柄を中心に物色したいものです。