老後の生活費はいくら必要?
前ページで、厚生年金はどのくらい受け取れるのかについてお話ししました。
本章では老後の生活費はいくらあれば大丈夫なのかを見ていきたいと思います。
総務省の「家計調査報告(家計収支編)2019年(令和元年)」から、家族形態別の老後の消費支出は下記のとおりです。
高齢者世帯の消費支出
- 高齢夫婦無職世帯:23万9947円
- 高齢単身無職世帯:13万9739円
先ほどのデータで考えると、厚生年金で25万円超えを受け取れる方の割合はごくわずかで、ほとんどの方が受給額25万円を下回ることを考えると老後年金だけで生活は少し不安になります。
また、ここで注意して頂きたいことが1つあります。
上記の消費支出の金額には家賃がほとんど含まれていません。
今の時代、「持ち家派か賃貸派か」という話題も頻繁に取り上げられるとおり、必ずしもみなさんが持ち家を所有している訳ではありません。
今、賃貸に住んでいてこれから先も家を購入する予定の無い人は住居費も考えて老後の資産形成をされるといいかもしれません。