「老後の生活がなんとなく不安・・・」
このように思う人も多いと思います。
例えば、年金にしてもいくらもらえるのか、とても気になりますよね。
年金問題は世代を問わず、いつの時代も関心が高いトピックのひとつです。
私は、大学卒業後からこれまで資産形成のアドバイザーとして多くのお客様のファイナンシャル・プラニングを担当させて頂きました。
そこで今回は、働くみんなが気になる「私が受け取れる厚生年金はいくら?」について見ていきたいと思います。
厚生年金、みんなの受給額は?
厚生労働省年金局の「令和元年(2019年)度厚生年金・国民年金事業の概況」を元に、みんながどれくらい厚生年金を受給しているのかを男女別に見ていきます。
厚生年金 年金月額階級別老齢年金受給権者数(男性)
総計:1066万6981人
- ~5万円未満:15万977人
- 5万円以上~10万円未満:97万6724人
- 10万円以上~15万円未満:261万3866人
- 15万円以上~20万円未満:436万9884人
- 20万円以上~25万円未満:224万9128人
- 25万円以上~30万円未満:28万8776人
- 30万円以上:1万7626人
厚生年金 年金月額階級別老齢年金受給権者数(女性)
総計:531万9978人
- ~5万円未満:31万5100人
- 5万円以上~10万円未満:234万1321人
- 10万円以上~15万円未満:218万2510人
- 15万円以上~20万円未満:41万2963人
- 20万円以上~25万円未満:6万3539人
- 25万円以上~30万円未満:4166人
- 30万円以上:379人
男女別での厚生年金受給額の割合を見てみると、男性の86.5%は年金額10万円以上~25万円未満におさまっています。
一方女性の方は、全体の85.0%が受給額5万円以上~15万円未満におさまっています。
女性は結婚や出産を機に、フルタイムからパートに働き方が変わるなど環境の変化に働き方も影響されやすく、男性に比べて受給額が少し下がる傾向にあります。
厚生年金、25万円超えは何割か
それでは、さきほどのデータより、厚生年金を25万円以上受給している男女別受給者数を見ていきます。
厚生年金25万円以上の受給者数の割合
- 男性:2.87%
- 女性:0.085%
こうして見てみると、厚生年金を25万円超えで受給できる人は、男女共に非常に少なく限られた方のみという事がわかります。
老後の生活費はいくら必要?
前ページで、厚生年金はどのくらい受け取れるのかについてお話ししました。
本章では老後の生活費はいくらあれば大丈夫なのかを見ていきたいと思います。
総務省の「家計調査報告(家計収支編)2019年(令和元年)」から、家族形態別の老後の消費支出は下記のとおりです。
高齢者世帯の消費支出
- 高齢夫婦無職世帯:23万9947円
- 高齢単身無職世帯:13万9739円
先ほどのデータで考えると、厚生年金で25万円超えを受け取れる方の割合はごくわずかで、ほとんどの方が受給額25万円を下回ることを考えると老後年金だけで生活は少し不安になります。
また、ここで注意して頂きたいことが1つあります。
上記の消費支出の金額には家賃がほとんど含まれていません。
今の時代、「持ち家派か賃貸派か」という話題も頻繁に取り上げられるとおり、必ずしもみなさんが持ち家を所有している訳ではありません。
今、賃貸に住んでいてこれから先も家を購入する予定の無い人は住居費も考えて老後の資産形成をされるといいかもしれません。
おわりにかえて
今回は、厚生年金を25万円以上受給しているのは何割かをテーマにして見てきました。
厚生年金は無ければ困りますが、年金にしか頼れない状況だと老後の生活はゆとりのないものになりそうです。
これからの時代、老後は年金だけに頼るのではなく年金プラスアルファの自助努力が必要です。
ただ、自助努力と言っても何からどう始めればいいのか悩む人も多いと思います。
現在は、お金に関する不安をプロに相談できるサービスも充実しています。
老後の生活を迎えるために今どういう準備ができるのか、自分に合った老後の準備方法は何なのか、ぜひお金のアドバイザーを活用しながら探してみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和元年度厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和2年12月)」
- 総務省「家計調査報告(家計収支編)2019年(令和元年)平均結果の概要」
- 谷口裕梨「厚生年金を月30万円以上もらえるのは何割か」(LIMO)
- 熊谷良子「厚生年金「月25万円以上もらう人」の割合は」
- マネイロ「資産運用はじめてガイド」
鶴田 綾
