もちろん、雇用対策法においては年齢を基準に採用しないことは禁止されています。ただ実際の企業の採用・選考過程がどうなっているかは分りません。自分は企業の採用担当者ではなく、ただの採用ライターでしたから。

「職場見学会」ってナニ?

ここからは、派遣労働について見ていきます。まず「職場見学会」です。これは派遣で一度でも働いたことのある方にとっては、「基本のキ」ですが、派遣労働の経験がない方もいらっしゃると思うので紹介します。

実は、通常の派遣労働では、労働者派遣法において、事前の面接や個人の特定行為が禁止されています。つまり派遣先(派遣会社ではなく、実際に派遣されて働く企業)担当者は面接が法的にはできないのです。そこで編み出されたのが「職場見学会」という必殺技です。つまり「面接」を「職場見学会」という名前に言い換えるわけですね。

最近は正社員から派遣社員に転向するケースもあると思います。自分も、そのような体験があるので、ここで「働きがいのある派遣先」を見分けるワンポイント・アドバイスを書きましょう。

派遣社員がこなす職務は、正社員以上に個別企業によって異なるものですが、結構、この職場見学会で方向性が分かります。職場見学会の「面接」担当者が人事担当者なら、あくまで一般的な傾向ですが「やりがいのない仕事」のケースが多い。職場見学会の「面接」担当者が、自分の所属するプロジェクト担当者の場合の方が「当たりのケース」が多い。

この採用主体を人事ではなく現場が主導するカタチは、実は、いま巷でとやかく噂されている「ジョブ型雇用」に近いイメージではないでしょうか。そんな気がします。