お子さんの受験が終わり無事合格してホッとしたのも束の間「合格して嬉しいけど、予定外の出費が思いのほか多くて…」とお嘆きのお母さんも多いのではないでしょうか?大学入学の際の予定外の出費、どんなものに一体いくらかかっているのでしょうか?
大学入学前後にかかる出費は約250,000円⁈
全国大学生活協同組合連合会が2020年に入学した新入生の保護者20,347名に実施した「2020年度保護者に聞く新入生調査の概要報告(2020年4~5月に実施)にある「入学までにかかった費用・私立計」を見てみましょう。
A.出願をするためにかかった費用:150,800円
B.受験のための費用:46,900円
C.学校納付金①入学した大学:935,200円②入学しなかった大学:294,100円
D.合格発表や入学手続きのための費用:24,700円
E.入学式出席のための費用:45,200円
F.教科書・教材購入費用:178,400円
G.住まい探しの費用:256,600円
H.生活品購入費用:157,600円
I.その他の費用:152,800円
合計1,887,500円
受験料や入学金、授業料は大学案内にあるので予算化できますが、下記内容まで気が回らなかったという方も多いのではないのでしょうか?
D.合格発表や入学手続きのための費用(交通費/宿泊費):24,700円
E.入学式出席のための費用(交通費/宿泊費/手土産代/お礼/その他):45,200円
F.教科書・教材購入のための費用(パソコン/教科書/電子辞書/教材/その他
):178,400円
※D. E. F.合計でなんと248,300円、約250,000円の予定外の出費を覚悟せねばなりません。
Aさんの場合:入学式兼リクルート兼冠婚葬祭スーツと靴購入
Aさんは、今年大学に入る娘さんを持つ50代主婦です。娘さんは幸い浪人せずに大学合格しました。銀行で入学金や前期の学費の支払いを終えたとき「ああ、今まで積み立ててきたお金が跡形もなく消えた」と嬉しさと虚しさが背中合わせの気分を味わいました。
日ごろお世話になっている近所の先輩ママに大学に合格したことを報告すると「じゃあ、まずスーツ買わなきゃね」と言われハッと気が付きました。そうです、入学式に平服で行くわけにもいきません。高校を卒業すれば制服がなくなり、冠婚葬祭用の服も用意しなくてはなりません。大学に収める費用は予定内でしたが、入学準備に関する費用は予定外です。でも待ったなしで購入しなければなりません。
気を取り直して「どこで買うとコスパがいいのか?」を検討した結果、ユニクロの「オーダーメイド感覚スーツ」を購入しました。そもそもの価格帯が控えめなところや、袖や着丈の調整が2000円でできるところも魅力でした。娘と2人でユニクロに出向き、試着するところを見て「大きくなったなあ」と感慨もひとしおだったそうです。
靴は、デパートで購入しました。多少値が張りましたが、Aさんは「いいものを長く履いてほしい」と思いでいいものを買いました。前出の先輩ママから「初めて履くパンプスはストラップ付きが安心」と聞き、本人も納得してストラップ付きを選びました。デパートへは比較的空いている平日の開店直後に行きました。店員さんも初めてのパンプス選びに根気良く付き合ってくれました。何足も出してくれ恐縮したけれど、納得のいく一足を選べた上に素晴らしいサービスを受け「いい買い物ができた」と満足したAさんです。
ちなみに、Aさんが娘のために購入したスーツと靴の値段は下記のとおりです。
ユニクロオーダーメイド感覚スーツ:14,278円
靴:20,900円
しかし、まだ支払いは続きます。教科書代の支払いはこれからです。パソコンも買わなくてはならいのかどうか、入学式後に明らかになります。電車の定期代も高校時代の2倍以上かかります。小遣いはアルバイトで賄ってほしいと考えていますが、課題が多くアルバイトがなかなかできないという話もあり「この後一体いくら掛かるんだろう…」と心配の尽きないAさんです。
先輩ママや学校の先輩から情報を入手しよう
Aさんは、前出の先輩ママに大学進学だけでなく折に触れていろいろアドバイスを聞いていました。また、娘さんの入学する大学に先輩がいて直接話をする機会もあったそうです。「パソコンを買わなきゃならなさそうだ」ということが分かれば、どこで買うのが安いかなど調べることもできます。概算でもいいので予算化して費用を確保しておけば、慌てないで済みますね。
入学金など想定できる費用以外の出費も念頭に
Aさんの職場は某大学の近くで、毎年新年度になると上から下までバッチリ新しい服で決めた大学生を目にしてきました。新しい環境に送り出す子供に「せめて着るものだけはいいものを…」と財布のひもがゆるくなるのが親心です。その一方、兄弟がいれば新しい学年を迎えるにあたって学納金や修学旅行積立、教科書代なども掛かります。新年度のお金の支払いは待ったなしです。
子供には、自分が学校に行くにあたってどれくらいのお金が掛かっているのか?を共有して「元を取るつもりでしっかり勉強してほしい」と伝えることも大事です。子供も学校を卒業すれば、社会人です。お金の大切さを知るにはいい機会です。アルバイトをして自分の小遣いを賄ってもらえば社会勉強にもなり、一石二鳥になるかもしれません。
参考資料
- 全国大学生活協同組合連合会「2020年度保護者に聞く新入生調査の概要報告」
堀田 馨
