さいごに

『厚生年金&国民年金「いまどきシニアの受給額」』と題して、老後に受け取れる年金額の現状についてながめてきました。

現役時代の働き方や収入、そして老後の年金額には個人差があります。とはいえ、これらの公的年金を「唯一の老後の命綱」とするには、あまりにも心もとない…と感じた方もいらっしゃるかと思います。

2020年2月に金融広報中央委員会が公表した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和2年調査結果」では、世帯主が60歳以上の世帯に「老後のひと月あたり最低生活費」をたずねています。

その回答によると、世帯主が60歳代の家庭は28万円、世帯主が70歳以上の世帯は31万円。これがシニア世代の実感のようです。

年齢を重ねれば、通院や介護のための出費がかさむことも考えられます。さらに、老朽化した自宅の修繕、老人ホームへの入所などを検討した場合に必要となるお金は、一朝一夕で準備できるものではないでしょう。

備えあれば憂いなし。

現役世代のみなさんは、年金受給開始までのご自身の収入と支出を一度整理しつつ、老後を見据えた資金計画を具体的に立てていかれることをおすすめします。

「長寿時代」は喜ばしい反面、その分の老後費用もかかることは確かです。これからの時代は、資産運用をつづけながら年金生活を送るシニア世代が増えてくるかもしれませんね。

資産運用は、一般的に、時間を掛けて長く運用するほどリスクが軽減し、リターンが安定する傾向があるといわれています。

老後を見据えた「お金の準備」は、できるだけ早めのスタートがおススメ。

「資産運用なんて難しそうで敷居が高い…」「金融商品はたくさんあってどれを選べばいいか分からない」

そんな方は「お金のプロ」のアドバイスを受けてみるとよいかもしれません。

参考資料