しかしその一方で

「電気代そんなに変わっていない」

「うちは、大手電力の時と比べるとずいぶん安いまま。新電力にしてよかった」

…という声も。新電力にしたばかりに、このたびの電気代高騰の影響を受けた人、ほとんど受けなかった人、その差はどこから来るのでしょうか?

影響を受けたのは「市場連動型プラン」の世帯

このたびの電気取引市場の価格高騰で影響を受けたのは「市場連動型プラン」で契約した人たちです。

「市場連動型プラン」とは、電気料金の単価がJEPXの取引価格に連動するプランのこと。市場連動型プランで契約している家庭の多くは、JEPXの市場価格が即電気料金に反映してしまう…というわけなんです。

電気料金の高騰を受け、経済産業省が新電力各会社に柔軟な対応をするよう要請を出す事態にも。たとえば、以下のような対応が行われました。

  • ダイレクトパワー…通常、契約切り替え時期以外には必要になる「解約手数料(税別2000円)」を無料とし、他の電力会社へのスムーズな切り替えを可能に。

  • おトクでんき…「調達調整費」(電気の調達額が事前に定めた基準価格を超えた場合に、差額の半分を利用者が負担するもの)の支払いについて、36回の分割払いを適用。

  • ハチドリ電力…地域の大手電力会社の従来プランを基準に、それを超える電気料金はすべてハチドリ電力が負担。

  • スタート電力…2月分の電気料金について、2〜4回の分割払いに対応。

  • 新潟でんき…1月度請求分のうち、高騰の影響による部分は即時請求せず、次月度から36回の分割請求とする。