つい先日ネットを騒がせた「電気代月8万円、ぎゃー」という、いささかショッキングなタイトル。

出どころは契約している新電力の電気料金が高騰し、予想外の高額請求が来てしまった…という記事でした。ネットでは賛否両論の議論が巻き起こり、ついには原子力発電の是非にまで話は発展。

しかしこの話題、決して「対岸の火事」というわけではなさそうです。

電気代が月8万円、その理由とは…?

議論の発端は、今年の3月2日の「中国新聞デジタル」に掲載された記事。そこには広島市内でカフェを経営している女性が、1月下旬にSNSに寄せた投稿が取り上げられていました。

女性は、風力や太陽光に由来する電気である、という理由から京都市にある新電力の会社と契約。もちろん、電気料金に変動があることは承知の上でした。

とはいえ、その月の店の電気料金は前月の約5倍。「ここまで上がるのは想定外…」という驚きの気持ちをSNSに寄せたのでした。

なぜ新電力の料金が高騰したの?

どうしてここまで電気料金が高騰したのか…。その理由は、火力発電の燃料に使用されている液化天然ガス「LNG」の価格上昇。

なんでも、アメリカなどのLNG原産地のプラントでトラブルが多発したことと、韓国や中国などが寒波に見舞われたことで、各国でLNGの争奪戦が勃発。その結果、LNG価格の上昇となったのです。

とはいえ、大手電力会社は長期の燃料調達を行っているので「原料の価格上昇⇒即電気料金アップ」とはなりにくいのですが、問題なのが新電力。