在職定時改定とはなにか

今回の年金制度改正法によって、65歳以上の働くシニアに関する改正も実施される予定です。
その中で新設されるものが、「在職定時改定」です。

現在、65歳以上で働きながら継続して厚生年金に加入している人は、65歳の時の年金受給手続きで決定された年金受給金額が退職時の厚生年金喪失まで変わりません。

厚生年金は払い続けているのに受給額には反映されないということです。

しかし、今回の改定で導入される「在職定時改定」で、65歳以降も働きながら厚生年金に加入し続けた場合、年金額を毎年10月に改定し、それまでに収めた保険料を年金額に反映できるようになります。

これにより、働き続けることで年金受給額が毎年増額していくため、働く意欲が湧いてきますね。

ただし、在職定時改定によって老齢厚生年金が増額になっても、年金受給停止の47万円の壁を超えると年金が受給停止になる場合がありますので、どの働き方がベストかは確認が必要です。