退職金制度は全ての会社に存在しているわけではなく、この傾向は中小企業で見てみるとより顕著になります。

東京都産業労働局の「中小企業の賃金・退職金事情(平成30年版)」によれば、中小企業で「退職金制度あり」と回答した企業の割合は71.3%です。中小企業の約3割は退職金制度がありません。

また、退職金が支給される中小企業のモデル退職金ですが、定年時の支給金額は高校卒が1126万8000円、高専・短大卒が 1106万6000円、大学卒が1203万4000円となっています。

中小企業に限ると退職金の額はぐっと減るのがわかりますね。

退職金と聞くと、まとまった大きな金額を受け取るイメージをされる方も多いと思いますが、その実態は企業の大小で異なっていることがわかります。

自分で「退職金」の準備をする

退職金は企業間で大きく異なることが分かりました。

では退職金をあてにできない場合や退職金制度がない場合は、どうやって老後資金を準備していけばいいのでしょうか。

老後資金準備の方法の一つとして、資産運用を検討してみるのもよいかもしれません。

資産運用を行うと、ただ預金をするよりリスクを取った分、資産が大きく増える可能性があります。

諸外国では、老後の資産形成において金融商品をうまく活用しています。まずは運用について考えてみてもいいかもしれません。