日本の老齢年金の受給開始年齢は「原則」65歳から。
そして、本来（65歳から）の受給開始時期の他に、受給を始めるタイミングをずらす、以下の２つの制度があることをご存じでしたか？
- 「繰下げ受給」受給開始を遅くして受給額を増やせる
- 「繰上げ受給」前倒しで60歳～64歳の間に受給を始める
そこで今回は「65歳よりも早くから年金を受け取る方法」と題して、「繰上げ受給」のメリット・デメリットなどについてお伝えしていきます。
「年金制度のキホン」をおさらい
さいしょに日本の年金制度の基本を把握しておきましょう。
年金制度は「2階建て」
- １階部分「国民年金」･･･日本に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務
- ２階部分「厚生年金」･･･公務員や会社員などが「国民年金」に上乗せして加入
つまり、厚生年金に加入していた人（サラリーマン・公務員）は「老齢基礎年金」+「老齢厚生年金」、国民年金だけ加入していた人（自営業、フリーランス、専業主婦（夫））は「老齢基礎年金」（１階部分のみ）を受給することに。
厚生年金は年金保険料を勤務先と折半して多く納めるぶん、将来の受給額は国民年金より高くなります。
