現在は歴史的な低金利であるため、長期の固定金利でも金利は低いレベルですが、一般的に変動金利が最も低い金利に設定されています。
金利は日銀の金融政策や市場における将来の景気見通しなどによって変動します。また、景気が浮揚したり落ち込んだりするのには、バブル経済とその崩壊、リーマンショック、アベノミクス、新型コロナウイルスなど様々な要因があることはご承知の通りです。
そのため、変動金利や固定金利期間選択型で住宅ローン契約をする場合は、将来金利が上昇するリスクがあることを理解しておくことが大切です。
ここしばらくは低金利が続いていますが、かつて筆者が元顧客から聞いた話の中には、返済に余裕がないため変動金利で目一杯ローンを組んだものの、金利が上昇して計画が狂い、借金につながったというケースもありました。
金利以外で借金につながりやすい原因
次に「金利以外の原因で借金をしてしまう人の特徴」について見ていきましょう。
お金に余裕がないのにローンを組む
住宅ローンを組んだ当初は問題がなくても、将来、失業や病気、ケガなどに見舞われる可能性もあります。そのため、最低でも購入物件価格の1割は現金で持っておかないと、万が一のときに新たな借金をする羽目に陥ります。土地と建物で合計3,000万円の物件であれば、最低300万円は現金で確保しておくということです。
「今の状況」だけで判断してしまう
返済に行き詰るケースのほとんどは、「ローンを組むときの状況で判断し、契約した」ものです。住宅ローンは完済までの期間が特に長いため、その時点の家計状況だけでなく、将来必要な出費についてもあらかじめ予測しておくことが大切です。たとえば子供を作る計画があるなら、養育費や学費などを視野に入れておきましょう。