「なんでも安い方を選ぶ」をやめる

節約しようとなると「とにかく安いものを」と、1円でも価格の低いものを選ぶことがいいと考えてしまいがちです。しかし、「なんでも安いものを選ぶ」だけでは節約につながりません。「安かろう悪かろう」による無駄買いはもちろん、「安いからいいか」という理由が浪費の原因となることもあるのです。

「我が家はお金がないから旅行には行けないし……と外食でプチ贅沢を味わっていましたが、近所のレストランでも月2~3回行けば出費が2万円以上になってしまうことも。外食の回数を減らしたことで年に1回旅行ができるようになり、貯蓄も増えました」(Mさん・36歳)

また、1年を通して毎月支出が同じとは限りません。子どもの進学や家族のお祝いなど、イベントによって一時的に支出が多くなることもあります。それらの支出を出し渋って安くすますことばかり考えるのではなく、そのための資金をあらかじめ準備しておき、年間・もしくは数年のスパンで収支がプラスになっていればよいのです。黒字は月単位ではなく、年単位で考えることが重要です。