「細かい家計簿」をやめる

節約に取り組むため、きっちりと家計簿をつけている方も少なくないでしょう。しかし、「家計簿をつけること自体がストレス」「家計簿をつけているのに貯まらない」という声も多いものです。節約上手な主婦たちは、家計簿のつけ方を工夫しているといいます。

「家計簿はざっくりとしかつけません。大まかに食費・日用品・教育費などを分けて、パッと見でお金の流れが分かるようにしました。家計簿をつけるのが時短になるだけではなく、支出のクセが分かって節約にも取り組みやすくなります」(Sさん・35歳)

ノート1枚分などパッと見て分かる分量の家計簿なら、書くのもそこまで負担になりませんよね。同じように、年間の資金計画もまずはざっくりと書き出してみると取り組みやすいかもしれません。

目先のことではなく全体を俯瞰する

貯蓄をしっかりしている主婦たちは、目先の金額ではなく全体を俯瞰してお金を管理しているようです。あまり細かい節約ばかりに目を向けていると、生活が辛くなったり精神的に追い詰められたりしてしまうこともあります。使うべきところにはお金を使い、それでいてしっかり貯蓄をすることが大切なのですね。節約に取り組んでいるけれどなかなか結果が出ないと悩んでいるなら、日頃の習慣を今一度見直してみてもいいかもしれませんよ。

貯蓄とは

総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

参考資料

十六総合研究所「新型コロナウイルス禍における消費意識調査

中川 雅美