教育費を捻出するための工夫
では、教育費を賄うためにどんなやり繰りをしているのでしょうか。教育費の捻出方法を聞いたところ、上位5つまでの回答は以下の通りでした(3つまで複数回答)。
- 第1位 教育費以外の支出を削っている(節約):29.5%
- 第2位 子供(在学者本人)がアルバイトをしている:21.5%
- 第3位 預貯金や保険などを取り崩している:20.4%
- 第4位 奨学金を受けている:18.6%
- 第5位 残業時間やパートで働く時間を増やすようにしている:11.8%
このように、教育費以外での節約が最も多く、本人のアルバイトや奨学金制度の利用も入っています。預貯金や保険などを取り崩しとあるのは、加入していた学資保険の保険金の利用も含まれていると思われます。
おわりに
子供のためを思うと、教育費は削ることが難しいものです。それどころか、課金ゲームのようにどんどんつぎ込んでしまいがちなお金だといえます。だからこそ、親自身が周りに流されずに、子供の将来を冷静に考えることが大切かもしれません。
子供が社会人になると、目の前には親自身の老後が待っています。そんな現実も踏まえて、教育費にかけられる金額を考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 令和2年度 学校基本調査(確定値)の公表について(文部科学省)
- 令和2年度 教育費負担の実態調査(日本政策金融公庫)
中野 令子