世帯収入に対する在学費用の割合は平均15.9%

在学費用には、授業料以外にも通学費用や教科書・教材代、施設設備費などが必要になります。年の近い兄弟姉妹が同時期に大学に在籍する場合は、教育費の負担は相当重くなるでしょう。

では、世帯収入に占める子供の在学費用(子供全員にかかる費用の合計)の割合※はどのくらいかというと、同調査の結果では平均で15.9%(前年調査16.3%)でした。

※世帯年収に占める在学費用の割合=子供全員にかかる在学費用の累計÷世帯年収の累計×100。

また、世帯収入に占める子供の在学費用の割合(以下、負担割合)の分布は、以下の通りです。

  • 10%未満:31.6%
  • 10%以上20%未満:33.9%
  • 20%以上30%未満:18.7%
  • 30%以上40%未満:6.3%
  • 40%以上:9.5%

このように、「10%以上20%未満」が33.9%と最も多く、「10%未満」の31.6%とあわせると約3分の2(65%)の世帯では負担割合を20%以内におさめていることがわかります。

一方で、負担割合「40%以上」の世帯も約1割(9.5%)あり、在学費用が重荷になっている家庭もあることがわかります。

世帯年収の階級別に負担割合をみると?

次に、年収階級別に負担割合をみてみます。

  • 世帯年収200万円以上400万円未満:31.7%
  • 世帯年収400万円以上600万円未満:20.8%
  • 世帯年収600万円以上800万円未満:15.8%
  • 世帯年収800万円以上:12.6%

世帯年収600万円以上の世帯では負担割合が10%台であるのに対し、600万円未満では、「400万円以上600万円未満」世帯が20.8%、「200万円以上400万円未満」世帯の平均負担割合は31.7%と、かなり高い数字になっています。