教育費が世帯年収に占める割合はどのくらいか。家計に重い大学進学

文部科学省が発表した令和2年度学校基本調査(確定値)によると、大学・短期大学の進学率は58.6%、大学のみの進学率は54.4%で過去最高となりました。親世代と異なり半数以上が大学に進学するわけですから、教育費の負担を重く感じる家庭も多いことでしょう。

日本政策金融公庫では、64歳以下の男女、かつ高校生以上の子どもを持つ保護者を対象に「令和2年度 教育費負担の実態調査結果」を実施。高校入学から大学卒業までの教育費や世帯収入などの調査結果が出ています(有効回答数4,700人、各都道府県100人)。どのような内容なのか見てみましょう。

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高校~大学にかかる教育費用は965万円

高校入学から大学卒業までに子供1人当たりにかかる費用は、入学時にかかる費用と授業料などの在学費用を累計すると高校3年間で246.2万円(前年調査248.7万円)。

大学に入学するとこれに718.9万円(同690.4万円)が加わり、高校入学時から大学卒業までにかかる費用の合計は965.1万円。前年調査(939.1万円)から約26万円増加という結果になっています。

進路によって大きく違う費用

高校卒業後の入学先別に見た高校入学から大学卒業までの教育費用は次の通りです。高校費用は共通ですが、その後の進路によって入学費用・在学費用にはかなり開きがあります。

  • 高専・専修・各種学校:557.8万円(高校費用246.2万円、入学費用50.4万円、在学費用261.2万円)
  • 私立短大:658.2万円(高校費用246.2万円、入学費用58.2万円、在学費用353.8万円)
  • 国公立大学:783.2万円(高校費用246.2万円、入学費用77.0万円、在学費用460.0万円)
  • 私立大学文系:949.7万円(高校費用246.2万円、入学費用95.1万円、在学費用608.4万円)
  • 私立大学理系:1,109.2万円(高校費用246.2万円、入学費用94.2万円、在学費用768.8万円)

このように、私立大学の場合は入学費用に100万円近くかかっています。つまり、入学時期に合わせてまとまった資金を準備しておかなければならないというわけです。

また、在学期間が私立短大であっても、1年単位でみると在学費用は約180万円。トータルでの費用は4年制大学よりは安く済むとはいえ、一時期かなり大きな負担になると言えます。

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執筆者
  • 中野 令子
  • ファイナンシャルプランナー/コラムニスト

1級ファイナンシャル・プランニング技能士。大手証券会社で約17年勤務。個人と法人向けに金融商品の販売に従事。現在は家業を手伝うかたわら、資産運用や保険のコンサルを行う。毎日の生活の中にあるお金をテーマに「くらしとお金の経済メディア LIMO」に執筆するほか、「女性の老後のためのメディア ミュゲ」の監修者として活動中。難しくて敬遠しがちな金融のしくみについて、わかりやすく説明。プライベートでは2児の母として、奮闘する毎日。