「感情の押し殺し」がコロナストレスを増長?解消法は

Antonio Guillem/shutterstock.com

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミックが始まって約1年が経ちました。ワクチンも開発され少しずつ明るい兆しが見えてきたとはいえ、いつになれば今まで通りの生活に戻れるのかは未だに不明です。

今まで前向きに頑張ってきた人達でもさすがに1年も制限された生活が続くと、いい加減疲れが出てきた、という人も多いようです。筆者もその1人です。筆者の体験をもとに、まだしばらく続きそうな制限された環境でのストレスとモチベーションマネジメントについて考えます。

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うつ状態になった筆者

基本的に丈夫な性格の筆者は1年間なんとか前向きに過ごしてきました。筆者は元々在宅ワークですので、コロナ禍で急に働き方に変化が出たわけではありません。子どもの面倒をみるわけでもない、経済的なダメージを受けたわけでもありません。こうして、比較的ダメージが少ないことから、この1年間の口癖は「自分よりも大変な人がいるのだから文句は言えない」でした。

しかし、2021年に入ってから徐々に「日本の家族や友人に会いたい」「また次のパンデミックがくるのではないか」「このまま、ずっと帰国できないのではないか」と、どんどんネガティブ思考のスパイラルへ陥ってしまいました。ちょっとした出来事でイライラしたり、いつまでもくよくよと考え睡眠も浅くなってきました。

「感情のごまかし」を続けると…

実は、「ネガティブな感情を押し殺すことは良くない」という複数の研究結果があります。筆者の場合は、比較的ダメージが少ないのだから文句は言うべきではないと、不安な気持ちやフラストレーションを無理に押し殺していたように思います。

無理に笑ったりエクササイズをしたり、現状をあまり真剣に考えないようにしていました。しかし、押し殺していた感情が段々大きくなり、日々のモチベーションが下がってしまいました。そのうえ、ダラダラする自分が情けなく、それがさらなるストレスになってしまっていたのです。

心理学に「The acceptance paradox (自己受容の矛盾)」とう言葉があります。自分の負の感情を批判せずきちんと向き合い受け入れてみると、逆にその感情が弱まり、自己の変化と成長に繋がるということです。

タイムマネジメントコーチのエリザベス・グレース・サンダース氏はハーバード・ビジネス・レビューの記事(※)のなかで、怒りやフラストレーション、嫌気などの「負の感情」をまずは受け入れてから、その感情を外に解き放つ健康的な方法を考えるといいといいます。

例えば、車の中で1人で大声で「何が不安なのか」「何に怒っているのか」叫んでみるのもいいかもしれません。筆者の場合は、日記というか気が向いた時に、起こった事や心配事、不安な気持ちを書き出すことを始めました。そして不安な時は、家族や友人に正直に話すことにしました。すると何故かモヤモヤした気持ちが落ち着くことに気が付きました。

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執筆者

米州立大学 経済学部卒(Summa Cum Laude)。日本の専門商社にて海外輸出業務に従事した後、米州立大学のアクセシビリティサービスで障害学生支援に携わる。現在は、アメリカの低所得層の子供達を対象にした学習支援団体に所属し小学生と共に成長中。Twitter :MikiBright3