コロナ禍の影響で日本でもオンライン会議が増えています。なかなかオンライン会議もムズかしいですよね。悩んでおられる方も多いと思います。しかし日本の場合、「リアルの会議をどうオンライン会議で同じように行うか」という問題に終始しているとも思えます。
この「リアルをデジタルに移行する」というワナに日本人はハマっている気がします。話題のDX(デジタルトランスフォーメーション)でも、同じことが言えるかもしれませんね。今回は「そもそも、その会議の進め方どうなのよ」ということを考えてみます。テーマは“会議のイノベーション"です。
アマゾンの会議は沈黙から始まる
事例としてGAFAの一角、アマゾンの会議をみていきましょう。まず、アマゾンの会議は沈黙からスタートします。たとえば60分の会議ならば、30分近く沈黙していることもあるそうです。一体、何をしているのか。黙々と会議資料を読み込むわけです。
「え、会議資料なんか事前に読んどけよ」とあなたは、思うかもしれません。たしかに、そうですよね。しかし、実際のところ、会議の資料を事前にどの位の人数が、読み込んでいるでしょうか。ハッキリ言って、色々と忙しいですよね。長々と書かれた二十数枚のパワポ資料なんて事前に読んでいられないです、本当のところは。
アマゾン会議で参加者が黙々と読む企画書は通常、A4で4~6枚。長さ制限があるわけです。そして書き方にも驚きの厳格なルールがあります。