いずれにしても、子どもが小さい間は勤務日や勤務時間が限られることを考えると、シングルマザーのパート選びも、今後は在宅で仕事が可能な職種へシフトしていくのではないでしょうか。
将来性も重視するなら?
前述のように、仕事選びで同時に大切なのが将来性です。シングルマザーは子どもの教育はもちろん、ひとりで老後資金を貯める必要もあるため、できるだけ長く仕事を続けられる安定感を求める人も多いでしょう。
在宅ワークにも将来性のある職種はありますが、手堅く資格職が良いなら、やはり保育や看護、介護といった人材不足で需要の大きい分野も見逃せません。こちらも急に正社員になるのではなく、まずはパートからといった働き方ができますし、資格取得によるステップアップも望めます。
コロナ禍においては、従来の価値観にとわわれない、新しい仕事の仕方にも目を向ける必要があります。そうすると、これまで仕事選びで悩んでいた人も、新たな道や可能性が開けるかもしれません。もちろん、職種や働き方には向き・不向きがあるので、自分の適性も考えて選びましょう。
参考資料
- 平成28年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告(厚生労働省)
- 就業や生活の実態および今後の意向に関するインターネットアンケート調査(株式会社 野村総合研究所)
- コロナ禍での仕事選びに関するアンケート(ソフトブレーン・フィールド株式会社)
- コロナ禍での企業選びの軸の変化(エン・ジャパン株式会社)
西谷 都