「団信」に気をつける
住宅ローンを組む時に一部の商品を除き、原則として団体信用生命保険(団信)に加入する必要があります。
生命保険と書いてあるとおり、団信は債務者(お金を借りる人)に万が一の事があった場合(死亡や高度障害など)保険金で住宅ローンの残債を完済できる保険です。
保障が最小限のプランなら金融機関によっては無料で加入できるものもあります。
ここで注意したいことは、多くの金融機関で団信に加入できることが住宅ローン審査の条件になっている点です。
すなわち、住宅ローンは健康な人しか組めないということになります。
中には健康告知が比較的軽い団信もありますが、その分金利が上乗せになるケースも多いため、住宅ローンを検討している人は健康なうちに検討すると良いでしょう。
この団信、最近ではガンと診断確定されたら住宅ローンの残債が完済されるものや、3大疾病や8大疾病で所定の期間入院した場合に住宅ローンが完済されるものなど、種類が豊富に登場しています。
ただし保障が充実する分、金利が上乗せになりますので慎重に検討する必要があります。
また、各種保障の支払事由もチェックしたいところです。
例えば病気などで働けなくなった期間中、月々の返済を保障してくれる商品があります。
ここで支払事由が「(病気などで)働けない状態で返済日を迎えた場合」となっているケースは、「返済日にその状態かどうか」で判定されます。
例えば前回の返済日以降に入院し、次回の返済予定日までに退院し仕事復帰した場合、支払事由にはなりません。
所定の事由の範囲によっては、団信とは別に保険商品等で保障を確保するほうがメリットになるケースもあります。
団信を検討する場合は他の保険商品の保障内容と比較しながら、トータルの保障バランスを整えることが大切です。
特に団信は住宅ローンの完済とともに保障が終了しますので、それより長い期間備えておきたい保障は別に確保する方がよいでしょう。