その一言でハッとし、「本当に子どものためとなる生活とは?」と考え直しました。生活をするためにも、教育のためにもお金は最重要項目です。一方で、子どもにとっては母親がたったひとりの親。母親の心身が健康であることは、お金以上に大切なことなのです。

どの家庭でも、親に心身の余裕がなければ育児に影響が出てしまいます。ひとり親で不自由させたくない思いがある一方で、「ひとり親だからこそ子どもと向き合う時間を毎日作りたい」「行事に出たり寂しい思いをさせたくない」という思いが強くあることにも気付きました。

本音を言えばお金も稼ぎたいし、子どもとも向き合いたい。そしてそれはわがままなことではなく、子どもにとっても良い選択肢だと気づいたのです。

在宅ワークの平均月収やメリットは?

ひとり親であってもなくても、女性が働きにくいのは子どもが「0歳~小学校低学年」まででしょう。ただ、今は以前とは違い、在宅で副業という選択肢が出てています。子どもが園児まで、もしくは小学校低学年までは、パートと在宅ワーク副業の組み合わせ、もしくは在宅ワークで生計を立てるのも一つの手段かもしれません。

少し古い資料になりますが、厚生労働省の委託事業として三菱UFJリサーチ&コンサルティングが行った「在宅就業調査(在宅ワークの実態)」によると、在宅ワークの平均月収は「5万円以下」が27.7%で最も多く、次いで「10~19万円」の18.5%、「6~9万円」の18.0%(平成24年)。約半数が9万円以下、もう半分は10万円以上となっています。

近年は当時よりも在宅ワークが増えているので、収入についてはまた違いもあるでしょう。ただ、在宅ワークが一般化してきた分、取り組むハードルは低くなっています。初めは週3日パートで週2日在宅ワーク、収入が安定したら在宅ワークのみというように、働き方のアレンジも可能でしょう。