離婚をした後、正社員に戻ってフルタイムで働いたり、パートを掛け持ちしたりと、収入のためにがむしゃらに働く女性は少なくありません。
しかし、厚生労働省の「平成28年度 全国ひとり親世帯等調査結果報告」によると、母子世帯の年間平均収入のうち、母親自身の平均就労収入は200万円。やはり育児をしながらだと、収入を得るのは容易でないことがうかがえます。
また、子どもがいれば普段の家事や育児、通院や送り迎え、急な病気の看病、行事への参加、PTAなどの役員をする必要も出てきます。
実家など頼れる場所があれば良いですが、両親と遠く離れて暮らしていたり、事情があったりして頼れないという人も多いもの。特にこのコロナ禍では、両親が高齢でサポートを頼みにくくなったという場合もあるでしょう。
働き詰めで疲れ切ったり、逆に離婚に踏み切れず我慢し続けたり、何かと悩みが多い小さな子を抱えての離婚。筆者もいざ離婚となり、がむしゃらに働く決意をしましたが、ある反省から、働き方をシフトしてもう一つの選択肢をとることにしました。
子どものためにも大切な母親の心身の健康
離婚となると、当事者である母親はその後の生活のために無理をしてでも頑張ろうとします。実際に、筆者も何がなんでも頑張るという気持ちでいましたが、やはり次第に無理が出てきました。
仕事が立て込み疲れ切っていたある日、「お母さんが倒れると困るのは私たちだから休んでよ」と子どもに言われたのです。