そこから息子さんは自分で「資産の増やし方」についてどんどん調べ始めたのだそう。
「食品系や農林系の物件を購入すれば、ヒット商品が生まれたときに臨時収入が入るので積極的に購入する、手持ちのお金がマイナスになったときは物件が売却されてしまうけど、農林系の物件は売却されないので、収益率が低くても保険として購入しておく、など。どんどん『資産運用』の知識をつけていった息子は、ゲームに強くなっていきましたね」
こうしてHさんの息子さんは、「桃鉄」を楽しみながら自然にお金や収益についての基礎知識を学んでいきました。
「貯金する以外にもお金を増やす方法がある、ということをゲームで学んだ。これは息子にとって非常に大きな意味があると思います」
今ではすっかりゲームで苦戦するようになった…とHさん。本格的な資産運用の方法についても教えてあげようか、と画策中なんだとか。
おわりに
桃鉄は資産運用以外にも、都道府県の名前や各地の名産品などの勉強にもなります。それに何より大きな効果として、Hさんいわく…
「途中でいろいろなイベントが起こるので、勝負が最後までわからない。途中負けていたとしても、最後まであきらめない粘り強さが身につきます」
面白いだけじゃなく家族団らんにも子供の社会勉強にもなる桃太郎電鉄。大ヒットするのもうなずけますね。
大中 千景