Hさんの息子さんは、最初はお金が減るのを怖がって、青のマスに到達するように電車を進めていました。
「最初、息子は『目的地に到着すること』よりも『お金が減らないこと』を目的にプレイしていたんです。でも、それじゃあ当然勝てません。目的地に一番につけば〈援助金〉がもらえて、その援助金で〈物件〉が購入できます。一方、誰か一人が目的地に着いた時点で、目的地から一番遠いところにいるプレイヤーには〈貧乏神〉がついてしまうんです」
案の定、貧乏神に取り憑かれた息子さん、貧乏神はほかのプレイヤーとすれ違うとそちらに乗り移ってくれるので、今度は貧乏神を誰かに移動させ、自分が取り憑かれないようにすることに躍起。
そうこうしている間にHさんは着々と物件を購入して資産を増やし、見事勝者となったそうです。
「資産の増やし方」を自ら調べるように
「息子は、不服そうでした。『俺だって1位のときが多かったのに、なんでこんなに差がついたの?』って。そこでこれはチャンス!と思って『資産運用』について話したんです」
Hさんいわく、青マスでお金をコツコツ貯めるやり方は、いわば「貯金」。桃鉄で勝つには「お金をどうやって増やすか?」を考えなければいけない、と。
「そのことを教えると、息子のプレイの仕方がずいぶん変わりました。ある程度お金がたまったら、物件が購入できる駅に行き、購入。最初はただ『買えるものを手あたり次第』でしたが、次第に画面に表示される『収益率』に着目し、収益率が高い物件を購入するようになったんです」