小学生も「姿勢の歪み」「身体の痛み」に悩んでいる?

続いて「お子さんがランドセルや重い荷物を持っていることで、次のような症状に気づいたり訴えたりしたことはありますか?(複数回答可)」という質問には、「姿勢の歪み(37.8%)」「身体の痛み(30.5%)」「肩こり(27.7%)」「腰痛(14.1%)」という結果になりました。

小学生も肩こりや腰痛に悩んでいるとは意外に思われたのではないでしょうか。こういった状況になると、ランドセルや重い荷物を持って通学することに否定的な親御さんも多くいます。

「置き勉」や「デジタル教科書」を導入したい!

教育上NGともいわれていた、置き勉に賛成の方は88.6%もいます。実際に、置き勉を認めている小学校も39.3%あるので、小学校の先生も増加する小学生のランドセルや荷物に「どうしたものか?」と頭を抱えているのかもしれません。

また、「デジタル教科書を導入したい」という意見もありました。とはいえ、文部科学省の「一人1台端末環境」政策によりデジタル端末が「すでに支給されている」と答えた方はわずか8.1%に留まっています。

「近々、支給予定(17.8%)」という方もいますが、一方で「まだ支給されていない」が64.8%と半数以上を占めています。小学生全員にデジタル端末が支給されるのは、まだまだ先のようです。

おわりに

今回は、小学生のランドセル事情を紹介しました。小学生のランドセルと荷物の総量は3~5キロが平均的で10キロ以上のこともあるとは驚きですよね。自分の体重の2割以上の負荷がかかって毎日通学している小学生も少なくないわけです。状況に応じて、置き勉をして、デジタル端末を有効活用したい気持ちもわかりますよね。

参考資料

瀬戸山 佳菜