優秀な女性に期待するしかない?

なんだか絶望的な話になってきました。ここは無責任に、優秀な女性たちに期待したいと思います。実は、先日の森氏発言の関連ニュースで、多くの優秀な女性が「クォーター制(ポスト等を男女一定割合にする)」に違和感を感じると発言していて驚きました。

彼女達の気持ちは「ゲタを履かされている気がする。能力評価されていない」というもの。つまり、そこまで優秀な女性たちは自分たちをストイックに追い詰めている。男性が勝てるわけがない。そして私たち多くの男性は鈍いですから、この点に気付いていません。おっと、これは性差別発言ですかね。

背景としては、男性・高下駄の暗黒史があります。たとえば、以前の一部マスコミ入社試験の学科試験上位7割は女性、実際の採用の7割は男性というケースもありました。

最近、あるプロジェクトで優秀な女性たちと仕事をしました。色々と話すと「アノ人たち(偉い人の意)に言ってもムダ」という感覚がかなりある。そしてこの感情を分析すると、もはや諦念とか絶望とかのエモい系ではなく、もっとクールな、たとえば工数削減とかストレス防止とか…。事態はそこまで進行しているわけです。

この日本中の「言ってもムダ」の総和が、本質を隠しているのだと思います。処方箋は、やはり冒頭のネズミ講の解消でしょうか。女性の社会進出も進みますし。ただし民間のネズミ講問題でも、社会的な大問題である以上、国が関与すべきだ、とは付記しておきます。

榎本 洋