不要なオプションサービスや付属品を押し付けている?
これは意外と知られていないことですが、多くの携帯ショップはスマホキャリアの直営店ではありません。キャリアの課す条件を満たすことができれば、コンビニのフランチャイズ契約のように店舗を作ることが可能なのです。
「携帯ショップの意義は、対面による料金収納や操作が分からない顧客へのサポートにある」
と考える人もいますが、商売でやっているのですから当然に利益を追求したいインセンティブがあるのです。もちろん、顧客満足を高め、誠意を持って対応しているショップが大半であることは理解していますが、一部のショップについてはお客さんを騙してオプションや付属品を売りつけているお店もあるのです。
Twitterであるツイートが話題となりました。携帯ショップで携帯を購入した時、書類と一緒に紛れていた「店長からの指示書」がツイートされたのです。「クソ客」や「お金に無頓着だと思う」などお客さんを侮辱する内容でメディアも報道したことから、店舗はしばらく休業を余儀なくされる事態となりました(※1)。
携帯ショップで販売している付属品の中には、市販価格の10倍以上の値段がつけられるような事態も発生しており、過去に128GBのmicroSDカードに2万円以上もの価格がつけられていたことで炎上したこともありました。ネット通販なら、2,000円台で買えてしまう商品です。
あくまで一部の携帯ショップでの話ではありますが、「分からないからおまかせします」というのは、カモネギ状態といって差し支えないでしょう。
携帯ショップ由来の深刻な犯罪
携帯ショップは、多くの顧客情報を知り得る立場にあります。過去には携帯ショップ由来の情報犯罪も起きています(※2)。
携帯ショップの店員が顧客情報の管理システムにアクセスし、来店した20代女性客のメールを勝手に転送する設定をかけて1,200通を盗み見たり、友人になりすましてSNSを覗いていたとして警視庁に逮捕された事件もありました。自分の携帯メールが転送されているなど、本人は知る由もありませんから、その気になればバレることなく閲覧し続けることができます。携帯ショップと利用客との信頼関係を揺るがしてしまう、憎むべき犯罪です。