公益財団法人「生命保険文化センター」が行った「生活保障に関する調査(令和元年度)」によると、自分の老後生活に「不安感あり」と回答した人の割合は84.4%と、非常に多いことが分かります。

また、老後生活に対する不安の具体的な内容をみると、「公的年金だけでは不十分」と回答した人が82.8%と最も多く、「自助努力による準備が不足する」が38.5%、「貯蓄等の準備資金が目減りする」が16.0%などという結果になっています。

多くの人が老後に不安を感じている一方で、老後の生活費を自助努力で準備している人はどれくらいいるでしょうか。

毎日の生活の中でまだ先の老後に備えるほど余裕がないと思っている人が多いと思います。

しかし、働いている内にしっかりと準備をしていたかどうかで老後生活が大きく変わると言っても過言ではありません。

ゆとりのある老後を迎えたい人は、今から準備が必要です。

私は大学卒業後、信用金庫での勤務経験があり、FPの資格を持つファイナンシャルアドバイザーとして、多くの方のファイナンシャルプラニングに関わってきました。

そこで今回は老後が不安な人へ、資産運用のメリットについてご紹介したいと思います。

投資とは何か

「投資」という言葉にネガティブなイメージを持つ人は多いかもしれません。または「楽をしてお金儲けをする」というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

このイメージは、全く間違っているとは言えません。

基本的に投資とは「お金に働いてもらうこと」だと言われています。

最近は預貯金に、ほとんど金利がつかない超低金利状態が続いています。お金を寝かしておくだけでは増えない時代になってしまいました。

投資を取り入れることで、お金に働いてもらい、お金がお金を生む仕組みをうまく作ることができます。

逆に言うと、投資を取り入れなければ、老後資金を効率的に増やせる可能性も低くなってしまいます。

投資とうまく付き合う必要があるのは、お分かりいただけると思います。

資産運用は、なぜ投資信託が良いのか

投資信託とは、投資家から少額ずつ集めたお金を、資産運用のプロが株や債券などに投資をし、投資成果を投資家に分配する仕組みの金融商品です。

通常、株で運用しようと思うと、まとまった資金が必要となりますが、投資信託は積み立て投資で毎月100円からでもスタートすることができます。

また、運用する株や債券はプロが調査をしながら売買し、常に動向を見て管理しています。自分は投資をするだけで基本的にはほったらかしです。

毎日忙しく働く人は株価のチェックを四六時中することはできませんから、忙しい人ほどおすすめの方法と言えます。

投資のタイミングは図らない

投資信託を活用して老後資金を準備するには、「長期・積立・分散投資」で毎月コツコツ積み立てることがおすすめです。

毎月口座引き落としで積み立てることができますので、毎月定額を積み立てるとよいでしょう。

投資信託の値段(基準価額)は毎日変動しています。投資とは相場が下がった時に買って、上がった時に売るものだと思っている人も多いでしょう。

決して間違ってはいませんが、タイミングを図って売買することは、プロでも難しいと言われています。

そのため、投資初心者の人が無理にタイミングを図ろうとしても失敗する可能性が高くなってしまいます。

投資初心者は、あえてタイミングは図らない方がよいのではないでしょうか。

長期・分散・積立投資を実践する

運用は長い期間をかけて毎月定額をコツコツ積み立てていく「長期・分散・積立投資」を実践してくことに他なりません。

毎月投資する金額を一定にすることで、相場が下がっているときは口数を多めに買い、相場が上がっている時は口数をあまり買わなくてすむ、という効果が自動的に得られます。

タイミングを分散することでリスクを抑えるこの手法は「ドル・コスト平均法」と言われる、初心者でも失敗しない投資法です。

また、一般的に、成長資産に積立投資をすることでリスクが軽減され、リターンが安定すると言われています。

リスクを抑えて運用したい場合は、20年以上、できれば30年以上かけて積立を継続するとよいでしょう。

もし老後まで30年も時間が残されていない人は、運用していた資金を入用があるからといって、一気に資金を取り崩したりするのは避けたほうがよいでしょう。

必要分だけを少しずつ切り崩しながら運用を継続してください。残りの資産に関しては、運用を継続することが大事ですから、工夫をしながら運用期間を長く確保するようにしましょう。

おわりにかえて

今回は、老後が不安な人へ、資産運用の手段として投資信託をご紹介しました。

皆さんの中には、「成長資産に投資すると言われても、どの商品に投資をすればいいのか分からない」という人もいるかと思います。

自分で銘柄を選ぶ自信がない人は、無理をして1人で選ばずに、資産運用のアドバイザーに相談することをおすすめします。

最初は少し勇気が必要かもしれませんが、一度相談してみると、分からなかった点が理解できたり、自分の知識が深まっていくのを体感できるはずです。

資産運用は納得してスタートすることが重要で、資産運用を長く続ける秘訣にもなります。

最近では無料オンライン相談や無料マネーセミナーも手軽に利用できる時代になりました。これを機に老後不安を解消する一歩を進めてみてはいかがでしょうか。

参考資料