60歳代、70歳以上の7世帯に1世帯が「貯蓄ゼロ」という事実は、人生100年時代を迎える私たちにとっては衝撃です。

少子高齢化社会が深刻化し、公的年金の受給額も引き下げられる可能性がある中で、経済的に無防備な状態で老後生活に突入することはリスクが高いと言わざるをえません。

老後になってお金に困らないためにも、今からコツコツと積立をスタートしましょう。

銀行預金で積立をしても、残念ながら金利は期待できません。

積み立てをするなら、投資を上手に活用して資産を増やしていくのがよいでしょう。

資産運用はどのように行えばよいか

50代からの資産運用で、イデコやニーサを使ってみたいという人もいるでしょう。

最近話題のイデコは、今後改定されても65歳までしか新規に積み立てることができません。

15年間しか積立ができないのは、リスクやリターンを安定させる上で不十分な運用期間です。

50代から国の制度を使う場合は、つみたてニーサや一般ニーサを活用し、投資信託で積み立てていくことを検討しましょう。

つみたてニーサは金融庁が厳選したインデックスファンド中心のラインナップになっているのに対し、一般ニーサはリスクを取ってでもリターンを狙っていくアクティブファンドでの運用も可能です。

アクティブファンドは商品によって、インデックスファンドよりも成績の悪いファンドもあります。商品を選ぶ際はアドバイザーに相談するほうが良いでしょう。

時間がない分、毎月の積立額を増やしてリスクを取ることで収益を目指す必要がある50代は、一般ニーサを検討してもいいかもしれませんね。