長引くコロナ禍で、あらゆることが例年とは異なる状況にありますが、間もなく新入社員を迎えるという職場もあるでしょう。
そんな職場の上司や顧客から注意を受けたとき、同じ問題であっても、やる気が急降下してしまうこともあれば、逆に「頑張ろう」という意欲につながることもあるのではないでしょうか? 接客改善業務に携わる筆者は、職場のコミュニケーション問題についてもさまざまな事例を見聞きします。
そこでこの記事では、「やる気が急降下した叱り方」の実例をもとに、どういったケースでやる気が削がれやすいのかをまとめてみました。また、叱られてやる気が出たという実例については、心理面から「やる気を削がない上手な伝え方」について考察します。
やる気が失せた叱られ方
叱られてやる気を削がれたというケースを見てみると、「理不尽な叱られ方をした」や「辱めを受けたと感じた」というパターンがほとんどでした。
割に合わない要求で叱られる
給料や報酬に見合わない要求で叱られるというのは、不信感が芽生えて仕事への意欲も低下してしまうものです。
40代女性・フリーランスライター
「1,000文字程度の契約だったため、1,000文字を少し超える内容で提案したところ「内容が薄い」と叱られました。他のライターが書いた3,000文字ほどの記事を参考に送ってきて「これぐらいのボリュームで書いてください」と要求されたので、契約解除を申し出ました」
20代男性・WEBデザイナー
「ものすごい仕事量を押しつけてきて、できていないと上司から叱られる毎日。「残業はしないように」と、タイムカードを定時で押すように圧をかけられるし、睡眠不足で体力も気力も限界寸前だったとき、警備員の人が残業をリークして上層部の知るところに。
すると、圧をかけてきた上司は驚くことに、「Yくんが勝手に残業を…」と罪をなすりつけてきたんです。他にも同じような被害者がいたため、真実がわかって上司は左遷。職場は平和になりましたが、仕事への意欲は低下したままです」