なぜ貯蓄額に格差が出るのか

では、なぜ貯蓄額に格差が出てしまうのでしょうか?

節約が上手い、収入が多い、買い物上手等の要因もあると思いますが、貯蓄が出来ている人は将来の目標を明確にしていることが大きな要素として考えられます。

具体的には、例えば60歳の定年までに2000万円貯める、年金生活が始まる65歳までに3000万円貯めるなど、「いつまでにいくら貯めるか」という目標です。

皆さんにも想像して頂きたいのですが、旅行に行く時に目的地を決めないと、どの様なルートでどの交通機関を使って行くかは決まらないですよね?

これは貯蓄でも同じことが言えます。

目的地が決まらないと、どの手段で貯蓄をするべきなのか決めることは難しくなってしまいます。

目的地のない旅行で予想外のアクシデントがあったとしても、それはそれで楽しい旅の思い出になるかもしれませんが、貯蓄ではなるべくアクシデントはない方が良いですよね。

ただ、将来の目標金額を決めろと言われてもまだ先のことだし、よくわからないという方も多いと思います。

そこでおすすめしたいのが、「何のために貯めるか」を考えることです。

なぜなら「何のために貯めるか」を考えることで、自ずと金額が見えてくるからです。

老後を豊かに過ごすための理由は人それぞれ変わってくると思いますので、自分なりの答えを見つけることが重要です。

例えば一つの例として、「ゆとりある老後」を過ごしたいという目的の場合、生命保険文化センターのデータによると、月々34.9万円が必要になってくるというアンケート結果が出ています。

皆さんには是非、自分なりの「何のためにいくら貯めたいのか」を見つけていただければと思います。