内閣府・男女共同参画局の「共同参画」2020年9月号によると、2019年の「雇用者の共働き世帯」は1245万世帯。一方「男性雇用者と無業の妻から成る世帯」(いわゆる専業主婦世帯)は582万世帯と、共働き世帯の方が倍以上となっています。

このように女性が働くことが当たり前となり、イクメンという言葉も聞き慣れた昨今。育児をしている筆者としては働く女性が増えてきた実感はあるものの、育児に関してはまだまだ昔の価値観が残っているように感じていました。

しかし5歳差兄弟の学校や園の行事に参加することで、時代の変化を目の当たりにすることに。「たった5年でも大きく変わった」育児世代の生活と価値観の変化を紹介します。

昔の価値観が根強いと思っていた子育て

5歳の年の差がある兄弟を育てている筆者。日々メディアで「女性の活躍」「イクメン」という文字は見るものの、実感としてはまだまだ昔の価値観が残っている印象を受けていました。

男性の育児参加が目新しいことではなくなった一方で、ワンオペ育児が当たり前という家庭もまだ多いもの。「パートをしても平日の家事育児は全て私」「ママは熱を出しても育児をしないといけなくて大変」なんて悩みもママ友同士でよく出てきます。

それでも、学校や園の行事に参加すると、時代の変化が目に見えて分かります。たとえば園の平日の行事。長男のときは平日の園の行事は、母親が出席するのは当たり前でした。父親は来ていても1~2人で、誰も来ないことも少なくありません。

平日の園行事に参加する父親が増えたのにビックリ

しかし先月、久しぶりに幼稚園の行事に参加したところ、なんとクラスの3分の1の父親が平日の行事に参加していたのです。父親だけの家庭もあれば、夫婦で参加している家庭もあり、熱心にビデオを回してわが子の様子を撮影していました。

コロナ禍でテレワークが推奨されたことで父親の参加率が上がったとも考えましたが、地方に住む筆者の周囲では決してテレワークが進んでいるとは言えません。周囲に話を聞くとテレワークは珍しく、基本的に以前と変わらず出社が多いようです。

もちろん、行事に参加したというだけで育児をしているとは言えないでしょう。「育児する父親」という表現も、本来はおかしな話です。ただ一世代前の人からは、「男が平日の行事に参加するのは恥ずかしい」という意見を聞いたこともあります。

また、もう一つ驚いたのは、小学校の学童について。長男の時代は学童に入っている子の方が少ないものでした。しかし次男の時代には、学童に入る子の方が多いという状況。周囲のママ友も「学童に入らないほうが珍しいくらいだね」と驚いていました。

このように、ほんの5年の間に子育てをめぐる環境が大きく変化したことを実感しています。

育児法も価値観も変わっていくもの

実は5年前と大きく違うのはこれだけではありません。たとえば抱き癖がつくというのは迷信で、たっぷり抱っこしていいと言われたり、予防接種の種類や期間が変わったり、離乳食のベビーフードもかなり利用しやすくなりました。

親になれば「母親だから」と我慢することも増えますが、一方でこれまでの価値観がガラッと変わるものも少なくありません。昔のやり方が正しいと思っている人から子育てのやり方を批判されることもあるでしょうが、それを過度に気にするのは避けたいところ。

育児法や子育てをめぐる価値観は変化するものだということを念頭に、自分に合った育児や生活を模索していきたいものですね。

参考資料

「共同参画」2020年9月号(内閣府・男女共同参画局)