また、仕事をなくすことで陥りがちな混乱を最小限に抑え、先行きが見えず、不安なコロナ禍を乗り越えて先に進んでいってもらいたいという失職者の精神面をサポートする面も持ち合わせています。

キープ・ニュージーランド・ワーキングを支え、主導するのは「NZインク」というグループです。会計事務所のデロイト、娯楽施設とカジノで知られるスカイシティ、職業あっせんを行うエマージェントを中心に、国内最大の都市、オークランドに隣接するカウンティ―ズ・マヌカウの地域医療保健委員会、社会開発省で構成されています。

求職者と人材を採用する企業を迅速に結び付ける

キープ・ニュージーランド・ワーキングはビジネス主導型のオンライン人材あっせんシステムとしてユニークな存在だといわれています。

ユニークさの1つが迅速なこと。手続きにかかる手間と時間を短縮し、失職者が再就職するスピードを速めます。再就職までの道のりをサポートするのは専用のシステムで、求職する側がやらなければいけないことは、キープ・ニュージーランド・ワーキングのウェブサイトに行き、自分の情報をアップロードするだけです。

人材を募集・採用する企業は、どのような職種に何人必要としているかや、パートなのか常勤なのかなどを書き込み、クリック。すると、それに当てはまる候補者があっという間に出てきます。

そのほかにも、たとえば候補者全員にEメールを送付することも、1クリックで可能です。優秀なシステムのおかげで、手間も時間もかけずに仕事を得たり、適格な人材にめぐり会えたりできるというわけです。