このように、受給開始年齢の平均が65歳を下回っているのは、自身の健康面や社会的な不安感から、「もらえるものは、もらえるうちにもらっておこう」という心理が働いているのかもしれません。

公的年金受給前の世帯は、老後のお金に対する不安が大きい

また、同調査にて「老後のお金に対する心配」について聞いたところ、「心配している」と回答したのは公的年金受給中の世帯だと12.5%であるのに対し、公的年金受給前の世帯では28.8%と、16.3ポイントの差が生まれました。

上記で「心配している」と回答した女性375人に対し、「老後のお金で心配な項目」について聞いたところ以下のような結果となっています。

  1. 介護費(78.1%)
  2. 医療費(62.9%)
  3. 生活費(36.8%)
  4. 夫の死後の年金年収(35.2%)
  5. 住宅リフォーム費(27.7%)

やはり、個人の健康状態によって将来の出費額が変動する「介護費」と「医療費」に対する不安感が大きいことがわかります。

介護費の自己負担費用はどれくらい?

それでは、もう少し「介護費」について見ていきましょう。介護費については、要介護状態になると次のような費用が発生すると考えられます。