老後のお金の準備その2:定年後の生活をイメージする
皆さんのお手元に「ねんきん定期便」が届いているはずです。
「ねんきん定期便」とは、日本年金機構が発行する、年金保険料納付の実績や将来の年金給付に関する情報が記載されている書面です。
50歳以上の人は、現在加入している年金制度に60歳まで同じ条件で加入した場合の老齢年金の見込み額が記載されています。
これをもとにして、将来の年金収入をイメージしましょう。
次に定年退職後、年金収入で生活することになった場合の毎月の支出額を考えます。食費、住居費用、医療費、光熱費、通信費、交通費、税金など、支出項目に応じて書き出していくとよいでしょう。
ここで支出が年金収入を上回ってしまうと、問題発生です。
支出項目を見直しても不足分が発生する場合は、65歳以上も働き続けるか、貯蓄を切り崩しながら不足分を補うか、決断が必要になります。
貯蓄がしっかりある人は貯蓄を使って急場をしのぐことができますが、貯蓄がない人はそうもいきません。
定年後の生活をあらかじめイメージしておくことで、老後の生活費の不足分を今から準備しておかなければならないことがわかりますね。