定年を迎えるまでに、いくら貯蓄をしておけば安心？

それでは、定年を迎えるまでにいくら貯蓄をしておけば安心なのでしょうか。先ほどの「生活保障に関する調査」によると、老後を夫婦2人で暮らしていくうえでの「最低日常生活費」は月額平均22.1万円であり、この数値は年齢別・本人職業別・市郡規模別にみても大きな差はみられませんでした。

さらに、悠々自適なセカンドライフを叶えるための「ゆとりのための上乗せ額」は月額平均14万円。旅行や人付き合いを楽しむ「ゆとりある老後生活」を送るためには、だいたい月額36.1万円が目安になるというわけです。

単純に計算すると、1年で433.2万円、老後20年なら8,664万円です。もちろんこれが全ての人に当てはまるわけではないですが、想像以上にお金がかかるということは頭に入れておきたいところですね。

個人差はありますが、年金や退職金などを差し引くと、だいたい必要になる貯蓄額は2,000万円前後になります。「ねんきん定期便」などで確認できる自身の年金額、想定できる退職金額などを差し引き、自分はどのくらい貯蓄があれば安心なのかをぜひ確認してみてください。