細分化が進むノート
ショウワノートでは2014年秋に5mm方眼ノートを含む小学生向けの新シリーズ「ジャポニカフレンド」を発売しています。2010年代前後から小学校では理数科目を中心に方眼ノートの需要が高まってきたといえるでしょう。
一方、コクヨも2008年に画期的とも言えるキャンパスのドット入り罫線ノートを発売するなど、業界として「新しいノート開発」が加熱しました。そして現在は、文系科目や理系科目に特化したノートも登場し、昭和や平成初期とは比べられないほど細分化されています。
ジャポニカ学習帳のようにインパクト大のノートから、カラフルで優しい表紙、人気キャラクターのノートなど、少子化で学童向けのノートが先細りになる中、各企業が競って趣向を凝らした商品を開発し、ノートの選択肢が増えたことは子を持つ親にとっては嬉しいことです。
受験シーズンはまだまだこれからですが、季節が移り寒さの中でも春を感じる瞬間が増えてくるこの季節、新学期向けの文具品が店頭に並び始めます。子どもたちが人生の大きな分岐点を迎えるとき、常にそばにあるのがノートなどの文具品です。コロナ禍の緊張状態が続きますが、自分に合ったアイテムと共に乗り越えていきたいですね。
参考資料
- 「ショウワノート株式会社との資本業務提携に関するお知らせ」(コクヨ株式会社)
- 「コクヨ ”ジャポニカ学習帳”ショウワノートと資本・業務提携」(NHK)
中山 まち子