シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。国内でハンバーガーチェーン店「マクドナルド」を運営する日本マクドナルドHD(2702)の2021年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2021年2月4日に更新された日本マクドナルドHDの2021年1月既存店売上高は、対前年同月比18.7%。内訳は客数が▲3.2%とマイナスになったものの、客単価は22.7%と20%を超える大幅なプラスとなり、客数のマイナスを客単価のプラスでカバーしてプラス成長となりました。
また全店売上高も19.4%で、既存店・全店ともに約20%のプラス成長となりました。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は12月決算)。
既存店売上高は前期、プラス成長10カ月・マイナス成長2カ月という結果に終わりました。コロナ禍の影響を受け各外食企業が苦戦する中で、同社は年間を通じて概ね対前年同月比でプラス成長を続けました。
今期も1月は対前年同月比18.7%と好調な数字でスタートしており、7カ月間プラス成長が継続中です。特に客単価は22.7%と20%を超えており、客単価のプラスが客数減をカバーするという前期からの状態が継続しています。
一方で全店売上高について、前期のマイナス成長は6月の1カ月のみとなりました。全体的には既存店に近い数字で推移しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は2020年6月15日の6,270円が高値となっています。その後は緩やかな下落が続きましたが、5,000円付近が底値となりサポートされている状態です。2021年1月最初の取引日である1月4日に5,000円をわずかに割れましたが、株価は戻しており、直近は5,100円前後で取引されています。
コロナ禍の中でも、前期は既存店・全店売上高ともに対前年同月比のプラス成長を概ね維持しました。今期も1月は幸先良いスタートを切っています。前期の好調を今期も継続させることができるのかが注目されます。
参考資料
月次動向(2021年度)(日本マクドナルドホールディングス株式会社)
LIMO編集部