シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はカレーチェーン店「CoCo壱番屋」を運営する壱番屋(7630)の2021年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2021年2月4日に更新された壱番屋の2021年1月既存店売上高は、対前年同月比84.2%。内訳は客数81.9%、客単価102.8%で、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずマイナス成長となりました。

また全店売上高も83.6%と、既存店・全店ともに対前年同月比80%台のマイナス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

前期の既存店売上高は対前年同月比でプラス成長8カ月、マイナス成長4カ月となりました。今期は3月以降、11カ月全ての月でマイナス成長が続いています。下期は10月に対前年同月比96.2%まで回復を見せましたが、11月89.8%、12月91.0%、1月84.2%と後退しています。

全店売上高についても、前期・今期ともに既存店同様の推移を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2020年1月の高値6,130円が天井となっています。しかし3月に3,530円まで下落したものの反発して、9月には戻り高値5,820円まで回復しました。その後は若干下落して、2021年12月からは5,000~5,100円間の小動きの展開が続いています。

今期は新型コロナウイルス問題の影響から、既存店・全店売上高ともに期初の3月から11カ月続けて対前年同月比のマイナス成長となっています。今後どのタイミングでプラス成長を回復できるのかが注目されます。

壱番屋の過去1年の株価推移

参考資料

LIMO編集部