住宅ローンを「繰り上げ返済してはいけない」大きな理由

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一方で、「返済額低減型」の繰り上げ返済とは、返済期間はそのままで月々の返済額を少なくする返済方法のことを言います。繰り上げ返済を実施することで、返済期間こそ変わりませんが、毎月支払う金利を減らすことができます。

たとえば、両親を介護しなければならない状態となり、「これからは両親の介護にお金がかかるから少しでも家計の負担を減らしたい。期間を短くするよりも毎月の返済額を減らしたい」という考えの方であれば、こちらの返済額低減型がおすすめです。

どちらの方法を選択しても、トータルの金利の支払い額を減らすことができます。しかし、利息を減らす効果は同じではなく、期間短縮型の方がより多くの金利を節約できます。なぜなら、返済期間が短くなればその分金利の負担も少なくなるからです。

繰り上げ返済のメリット

住宅ローンの繰り上げ返済についてご理解いただいたところで、繰り上げ返済のメリットについて見ていきましょう。繰り上げ返済のメリットは2点あります。

1. 借金を早く返済できる

繰り上げ返済の1つ目のメリットは、借金を早く返済できるという点です。

借金を抱えることに対してマイナスイメージを持っている人は、借金を早く返済すればするほど精神的なストレスからも逃れることができます。「ローン返済のプレッシャーから早く解放されたい!」と考えている方にとってはかなりのメリットがあるでしょう。

2. 早く返済した分、金利の負担が減る

2つ目のメリットは、金利の負担が少なくなるので返済総額が少なくなるということです。

たとえば、借り入れ5,000万円、金利0.5%で35年返済ローンを組んでいるとして、25年後に退職金1,520万円で全額繰り上げ返済したらどうなるでしょうか?

ここでは35年間ずっと金利の変動がないものとします。

繰り上げ返済をしない場合は35年間で総額約5,451万円を支払うこととなりますが、25年後に退職金で残債1,520万円を一括返済したとすると、残りの15年間分の金利である約51万円分を節約することができます。

このように、早く返済した分、金利負担が減るというのが2つ目のメリットです。

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執筆者
浦田 健
  • 浦田 健
  • 株式会社FPコミュニケーションズ 代表取締役
  • 一般財団法人日本不動産コミュニティー(J-REC)代表理事

明治大学商学部卒。2002年個人向け不動産コンサルティング会社を創業。2008年「すべての人に不動産の知識を」を使命としJ-RECを創設、同時に「不動産実務検定」を開始。全国35ヵ所以上に教室を開設し、いつでも、だれでも、どこでも不動産実務知識が学べる環境をつくる。2014年マレーシアに移住。国内はもとより海外の不動産コンサルティングを手がける。主な著書に「金持ち大家さん」シリーズ他、不動産関連書籍多数、発行部数は業界最多となる累計31万部超。ビジネス系YouTuber「ウラケン不動産」として、不動産、経済、金融に関する情報を配信中(2021年1月現在登録者76,000人)。