月5,000円なら少しの節約でなんとかなるので、まずは「少し節約する生活」に慣れていくことがカギ。第一歩のハードルはできるだけ低く、クリアしやすいものにするのが長続きするポイントです。
やる気や根性を頼りにした計画を立てる
貯金を始めようとしてつまづく人の特徴として、やる気や根性を頼りにした計画を立てるという点も挙げられます。貿易関連の会社で事務として働くBさんは、年初に「1年で100万円を貯金する」という目標を立てました。
1年間で100万円という金額が達成困難な目標なのか、それとも達成する可能性が高い目標なのかは人によりますが、Bさんの場合は年収320万円。毎月額面21万円でボーナスは3か月分。月の手取りは17万円に満たないくらいで、都内で一人暮らしをしていました。
その状況であれば、1年で100万円というのはかなり厳しい目標だというのはわかると思いますが、なんとしても結婚資金が貯めたいと思っていたBさんは気合いでギリギリまで節約して乗り切ろうと思っていたのだそうです。
最初は順調にいっていたものの、仕事が繁忙期になり帰宅時間が遅くなるにつれて自炊ができなくなり出費が増加。やる気があるうちは自炊などの節約生活を続けることができますが、やる気がなくなったり、やる気があっても残業や人付き合いなどの阻害要因があったりすると長続きしなくなってしまいます。
節約や貯金はやる気でカバーしようとするのではなく、仕組み化・習慣化することがポイントなのです。