シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「餃子の王将」を運営する王将フードサービス(9936)の2021年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2021年2月2日に更新された王将フードサービスの2021年1月直営既存店売上高は、対前年同月比88.8%。内訳は客数79.6%、客単価111.5%であり、客単価のプラスで客数のマイナスをカバーできずにマイナス成長となりました。

直営全店売上高も90.1%で、既存店・全店が揃ってマイナス成長となっています。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの直営既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

前期の直営既存店売上高はプラス成長10カ月、マイナス成長2カ月(7月と3月)となりました。しかし今期プラス成長となったのは10月(対前年同月比100.7%)のみです。11月以降マイナス成長となる中でも対前年同月比90%台を維持していましたが、1月は88.8%となり80%台に落ち込みました。

また直営全店売上高は、前期マイナス成長となったのは3月のみです。しかし今期は既存店と同様の推移を見せており、10月のプラス成長(同102.5%)の後はマイナス成長が続いています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2020年に6,500円付近での取引開始後に下落しており、3月には4,670円の安値に到達しました。その後はリバウンドして5月に6,500円台を回復。それ以降は7月に一時的な5,000円までの下落はありましたが緩やかな下落が続いており、現在は5,700-5,800円付近で取引されています。

既存店及び全店売上高ともに10月が対前年同月比でプラス成長となったものの、11月から再びマイナス成長が継続しています。今期のプラス成長はこのまま10月のみとなるのか、という点が注目されます。

王将フードサービスの過去1年の株価推移

参考資料

LIMO編集部