シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は「ケンタッキーフライドチキン」を展開する日本KFCホールディングス(9873)の2021年1月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2021年2月1日に更新された、日本KFCホールディングスの2021年1月既存店売上高は、対前年同月比110.5%。内訳は客数101.9%、客単価108.5%です。

また全店売上高も110.9%で、既存店・全店ともに110%台のプラス成長となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

前期の既存店は12カ月全ての月でプラス成長となりました。今期は新型コロナウイルス問題の影響がある中でも、マイナス成長は6月(対前年同月比99.0%)のみです。12月は対前年同月比100.8%まで下がりましたが、マイナスに転じることなく1月は110.5%まで回復しました。

全店売上高も前期は全ての月がプラス成長で、今期のマイナス成長は6月のみ(同98.0%)と、既存店同様の推移を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2019年12月の高値3,620円到達後に反落し、2020年3月には安値1,950円まで下落しました。その後反発したものの、6月30日の3,135円が戻り高値となった後は、2,500-3,000円前後の範囲でレンジを形成しています。2021年に入り、1月半ば以降は2,800円付近で取引されています。

コロナウイルス感染者数の再拡大を受けて、昨年末から再度苦戦する外食企業も多い中、同社は既存店・全店ともに対前年同月比でマイナス成長に転じることなく7カ月プラス成長を維持しています。今期このままプラス成長を維持できるかが注目されます。

日本KFCホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料

LIMO編集部