人気車種の商談は2月中旬がタイムリミットとなる可能性も
前述の問題に加えて、深刻な半導体不足による自動車生産台数の削減の影響が大きく出てきそうでもあります(※)。
国内メーカー各社は、部品が足りずに計画されていた車の生産台数の削減を予定しています。例年並み以上の新車発注があった場合、決算対象でもある3月末までの登録(ナンバー取得)に間に合わない可能性も出てきます。
とくに人気のある車種によっては希望しているグレードや色、オプションを選ぶと間に合わず、ディーラー在庫(ディーラーが決算向けに先行発注している新車など)でないとダメ、という事態にもなりかねません。
そして、この時期に新車購入を検討している場合、3月でもいいやとのんびりしていると車の買い替えそのものができなくなってしまうかもしれませんので、早め早めの新車商談、可能であれば2月の中旬までには新車のオーダーをするくらいの気持ちで商談に臨みたいところです。
とにかくスピード重視!
前述のように部品の供給減で生産台数が削減されるという要因もありますが、コロナ禍ということもありますので、極力必要最低限で商談を終わらせたいところですよね。やはり従来のように複数店舗を回って何日間にもわたる商談をする、というのはリスクを伴います。
理想的な新車商談は訪問した当日、それが厳しければその翌日くらいで完結させるといった形ですが、この流れにするためには入念に下調べを行うことが重要です。最近は自動車メーカー各社が見積もりシミュレーションを用意していたりWebカタログを充実させていたりと、インターネットだけでも十分な情報収集ができるようになっています。
ディーラーに行く前にある程度購入する車などを決めておいて、実際にお店に行ったら実車を見て試乗をして価格交渉をする、という流れにするといいでしょう。試乗車は急にディーラーに行っても用意されない場合もありますから、事前に来店時間などを伝えて予約をするとスムーズに進めることができますよ。
おわりに
例年のような動きはできないものの、今の状況にあった新車商談の方法が数多く出てきました。場合によってはリモート商談にも対応しているディーラーもあるということですので、こういったツールを駆使して決算期にお得に新車を購入したいですね。
参考資料
宇野 源一