カブの購入は10カブ単位で、土曜の22時までに売らなければカブは腐ってしまいます。つまり1週間のどこかで、買ったカブは売らければならないわけです。

子どもたちのカブの売買の様子を見ていると、大人のそれと変わらぬさまが見えます。儲かると大喜びし、「明日上がるかもしれない」と期待してさらに値上がりを期待する。逆に損をすると、「明日下がるかもしれない」と不安になり、それほど利益が出なくても売ってしまう。

得にも損にも慣れてくると、「まだ上がるかもしれないから半分売って、半分は残しておく」といった機転が利くように。大人も子どもも投資の感覚はそれほど変わらないのだと、驚くやら納得するやらでした。

損をしたとき自分が取ってしまう行動が垣間見える

あつ森のカブの売買を見ていて最も勉強になると感じたのは、損をしたときのことです。損をして落ち込んだわが子は、しばらくふてくされていましたが、翌日から「カブのチャートを付ける」と言い出しました。

カブの値段を連日チャートにしてノートにつけたり、YouTubeであつ森のカブ講座や儲け方なども見ながら「今はジリ貧だ」などと学ぶように。おそらく得をしただけでは、自らチャートを付けたり、株の用語を覚えることまではしなかったでしょう。

大人であっても、「損が嫌・分からない・めんどくさい」が投資の3つの大きな壁です。現在ではつみたてNISAを始める人が多いですが、つみたてNISAは投資の中でも「低リスク・やっている人が多いので情報が多い、常に市場を見る必要がなく放っておけるのでラク」なため、始めやすいのでしょう。