乗らなくてもかかる費用が家計の負担に

コロナ禍で車に乗る回数が少なくなれば、その分ガソリン代などの出費は減ります。それでも、車を所有しているだけで必要なお金が意外と家計の負担になっているのではないでしょうか。

税金、車検、保険にかかる費用は、車を所有していれば避けられないものです。そして、総排気量によって決まる自動車税、自賠責保険料、重量税などの法定費用は、同じ車を乗り続けている限り基本的に安くなることはありません。

筆者のマイカーは、先日2回目の車検を受けました。走行距離は丸5年で約19,000キロ程度なので、どれほど乗っていないかお判りいただけると思います。そんなマイカーですから、車検はやらないといけないものの「それほどお金はかからないだろう」と考えていました。

ところが、実際は経年劣化する部品やオイルなどの交換をすることになり、思っていた以上の車検代がかかりました。安全に走行するための整備とはいえ、改めてマイカーにかかる維持費の高さを痛感した次第です。

保険料が安い保険会社に乗り換えを検討する人が6割

次に、車に関する保険についてみていきます。SBI損害保険株式会社は2020年10月、「新型コロナウイルスによる自動車と自動車保険に対する意識の変化について」の結果を発表しています(自動車を所有する全国の20歳~69歳の男女1,108人が対象)。

同調査によると、新型コロナウイルスの影響で自動車保険を見直そうと思った人のうち、「保険料を減らすため保険会社を換えたい(換えた)」という回答が60.1%で最も多い割合でした。

これは、2番目に多い「保険料を減らすため補償内容を変更したい(変更した)」の44.6%よりも15ポイント以上高い結果になっています。保険料を安く抑えるために、補償内容を見直しすることはもちろん、保険会社自体を見直したいとする人が多かったようです。

出所:「自動車と自動車保険に関するアンケート」(SBI損保)