「衝動性が抑えられない」これは、発達障害の一つである「ADHD(注意欠如・多動症/注意欠如・多動性障害)」を抱える人に現れやすい傾向です。我が家の息子も例外ではなく、自分の思いどおりにいかないことがあるとすぐに癇癪を起こし、感情を大爆発させるのです。

そんな息子と日々の生活を共にしていると、実にさまざまなことが起こります。今回の記事では、ADHDの息子が繰り広げる日々の癇癪の原因と変化を紹介します。

発達障害を抱える子どもの癇癪とは

発達障害を抱える子どもの中には、年齢に見合った感情コントロールや集団行動ができず、日常生活に支障をきたしてしまうことが少なくありません。息子がお世話になっている医療機関の担当医は、発達障害を抱える子どもの親が育児に悩み、「うつ病」になってしまうパターンも少なくないと話してくれました。

感情コントロールが苦手な子どもたちは、自分が納得できないことや気に食わないことがあると、しばしば癇癪を起こします。癇癪が一度や二度であればまだしも、1時間に何回も癇癪を起こされたのでは、いくら大人といえども感情をかき乱されてしまうでしょう。

発達障害を抱える子どもたち全てが毎日何回も癇癪を起こしているわけではありませんが、少なくとも我が家では「毎日」ではなく「毎時間」といっても過言ではないほど、癇癪の嵐が吹き荒れています。

我が家の息子の癇癪

我が家の息子は現在小学2年生。最近の癇癪の原因は、もっぱら「やりたいゲームができないこと」と「親への口答え」です。ゲームの時間を守れなかったり、そのことで親から指摘されたりすると、癇癪を起こして泣き叫びます。それだけではなく、カッとなって物を投げたり暴言を吐いたりすることも日常茶飯事。

親である筆者も「息子にしっかりと常識を教えなくては」との気持ちから、息子に厳しく接してしまうことがあるため、息子の癇癪をさらに長引かせてしまうという悪循環に陥ります。最近の癇癪は「自分の思いどおりにならないこと」が原因ですが、2〜3年前は「理由がよく分からない癇癪」が頻発していたことを思い出します。