息子の理不尽な癇癪にうつ病一歩手前!
息子がADHDと診断されたのは5歳の春。ちょうど保育園の年長になったばかりの頃でした。その頃は「扇風機の風が気に食わない」「服の肌触りが嫌だ」といった息子独自の感覚によるこだわりが強く、被害妄想も今とは比べものにならないほど強かった時期です。
一見、親からしたら「理不尽」だと感じられることでも、発達障害を抱える子どもたちにとってはごく当たり前で、癇癪を起こすのに正当な理由であったりもします。日々繰り返される「親には理解しにくい理由」が原因の癇癪に、身も心もボロボロになっていたことを思い出します。
当時の筆者は、息子の癇癪に加えて第三子妊娠中であったことから、普段よりも気持ちが不安定になりやすく、少しのことで涙が出たりイライラしたりしてしまう状況でした。そんな中の息子の癇癪はとても辛く、精神科を受診したこともあったほど。妊娠中だったため服用できる薬も限られ、自分の気力でなんとかするしかありません。
結果的には、妊娠中でも服用できる薬を飲みながら。息子と数日間距離を置き、なんとか危機を乗り越えました。
どんな子どもも成長する
この記事で最も強く伝えたいことは、いくら毎日癇癪を起こす子どもでも、「永遠には続かない」ということ。発達障害を抱えながらも、子どもは日々成長しています。
我が家の息子もいまだに癇癪を起こすこともありますが、昔と比べると癇癪の内容がより理解できるものになっていたり、癇癪を起こしても立ち直る力が身についていたりすると感じることも増えました。
発達障害の有無に関わらず、どんな子どもでも成長していくもの。個々に成長スピードが異なるだけで、必ず成長します。親はその成長力を信じ、日々の生活を大切にしてほしいと思います。もし子どもの癇癪に疲れたら、家族に頼ったり専門機関のサポートを利用したりして、休養することも視野に入れてみてください。
広瀬 あゆみ