2021年8月期Q1:売上高328億円、営業利益3.7億円、経常利益4.5億円、四半期純利益2.5億円
2020年8月期Q1:売上高381億円、営業利益19億円、経常利益22億円、四半期純利益13億円
2019年8月期Q1:売上高383億円、営業利益19億円、経常利益20億円、四半期純利益13億円

上記のように同社の今期Q1は黒字を維持しています。しかし営業利益は対前年同期比▲80%減の3.7億円。過去は約20億円の利益水準だったことからすると、コロナ禍でのサイゼリヤの苦戦が如実に現れています。

ちなみに、2020年8月期通期の売上高は1,268億円、営業利益▲38億円、経常利益▲21億円、当期純利益▲35億円という結果でした。

国内店舗網整理の成果が出始めていたが

コロナ禍前の2019年8月期に、サイゼリヤは国内不採算店舗の大規模なスクラップアンドビルドを行っています。格安イタリアンの先駆者として全国に店舗を広げた同社ですが、少子高齢化による人口減少もあり国内店舗網の見直しを余儀なくされていました。

その結果、2020年8月期の上半期(9-2月)には、既存店売上高が対前年同月比で100%を超える月が3カ月となるまでに回復。しかし、国内店舗網の整理に一定の目処が立ちつつあるタイミングでコロナ禍に見舞われることになったのです。